
留学で知ったJapan Quality、
ものづくりで医療に貢献
About Work 仕事編
地元三条市の中学・高校で学びました。中高で一番思い出に残っているのは部活動です。吹奏楽部に所属し、日々コンクールやコンサートに向け仲間と練習に励みました。学生主体で練習方法やメニューは自分たちで決めるなど、考える力や工夫する力を伸ばせる環境でした。また、1つの目標に向かって頑張る粘り強さや最後までやり遂げる力もついたと思います。部員一丸となって県大会で金賞を獲得できたのはいい思い出です。
県外の大学へ進学し、文学部英文学科で学びました。中学生の頃に三条市の研修でカナダへ行ったことがきっかけで言語や文化に興味をもち、さらに深く勉強したいと思い進学を決めました。学部では英文学や言語学、異文化理解などの授業を受けました。また大学では外国語の授業も充実しており、韓国語とスペイン語にも挑戦しました。
大学3年から言語学の中でも語用論という分野を専攻しました。語用論とは、人間の言語表現と文脈に着目した学問です。当時、卒業論文を書く時期がちょうど大統領選(トランプ氏初当選の年)だったため、トランプ氏とヒラリー氏の討論を言語学的な観点から研究しました。2人の討論会をYouTubeでひたすら繰り返し見ていたのは今でも忘れられません。
当時「炎の体育会TV」で女子大生と芸能人が戦っているのを見て、「かっこいい!私もやりたい!」と思い、大学では剣道部に入部しました。しかし現実は厳しく、剣道歴の長い人たちばかりで、初心者は私1人。練習は週6回で、当時は家族や友人からも心配されました。
入部後はできないことばかりで悔しい思いもしましたが、アドバイスは即実行、不明点は必ず解決、できないことはできるまでやる、当たり前かもしれませんがそれらを意識しながら頑張っていると、徐々にできることが増えて…。「吸収力があるね」と褒めてもらえるようになりました。徐々に試合で勝つ経験が増え、素直に嬉しかったです。これは周囲の人に恵まれていたからこそできた経験です。私を支えてくれた部員たちには今でも感謝しています。
大学在学中にアメリカに1年間留学しました。自分にとっての当たり前が、当たり前でなくなる世界。多くの人に出会い、さまざまなことを考え直すきっかけになりました。心に残っているのは、多くの人が「日本製のものはよい」「Japan Qualityが大好きだ」と言ってくれたこと。私の地元である三条はものづくりの街なので、日本のものづくり文化は素晴らしいと改めて気づくきっかけとなりました。

新卒では東京都内の治験受託業務を担う会社に入社しました。そこでは医薬品メーカーと病院の橋渡しとなり、新薬や医療機器の治験のマネジメント業務を担当。患者さんのために働けることにやりがいを感じる仕事でした。
結婚などライフステージの変化もあり、新潟へのUターン転職を決意。これまでの仕事にもやりがいを感じていたので、転職先でも医療に関わりたい、そして世界に誇る燕三条のものづくりに貢献したいと感じ、医療用インプラントを製造している当社の医療機器部に転職を決めました。
各原材料の在庫状況確認、今後の材料使用量の予測、市況のチェック、サプライヤーからの見積もり入手、価格交渉、発注、納期調整、また海外サプライヤーの場合は輸送の手配などを担当。サプライヤーとの情報交換も大事な仕事です。
当社で使用している医療用インプラントの原材料は主に3種類(チタン、コバルト、高窒素ステンレス)で、鋼種ごとにさまざまなサイズを仕入れ、使い分けています。
適切な材料在庫が保たれ、滞りなく製造ができている時にやりがいを感じます。
原材料調達は製造工程のスタート地点です。原材料がなければ、納期遅れで、お客様にご迷惑をかけてしまいます。また、当社のお客様である医療機器メーカー様の先には手術を待っている患者さんもいます。そのことを心に留め、常に適切な在庫量の維持に取り組んでいます。
しかし原材料の在庫コントロールは難しい要素も少なくありません。材料の種類によっては納入までに1年以上かかるケースもあり、流通量や価格は世界情勢に左右されやすい。在庫はある程度確保している必要がありますが、大量に調達しすぎても在庫量が膨らめば、会社に負担をかけてしまいます。これらの要素の適切なバランスをとるべく、月々の使用量やお客様の注文履歴・予定を自分なりに分析し、どのように発注するかを判断します。
材料調達にあたり、材料メーカーとのコミュニケーションは頻繁にあります。例えば価格や納期の交渉、また品質に関する要求や確認事項など、こういった情報のやりとりに語学スキルが役立ちます。私もまだまだ勉強中です。自分の考えを正確に伝えられるように、何よりも丁寧なコミュニケーションを心がけています。
基本的なことではありますが、お金のミスをしないことを常に心がけています。購買という業務柄、発注書を作成する機会が多くあり、一度に数千万円、時には億単位の金額が動きます。決してミスがないよう、発注前には注文書の内容に漏れがないか徹底的に確認しています。
材料調達を担当してから輸出入に関する知識が身につきました。調達を担当した当初は、輸送手段や書類、コスト、関税など分からないことだらけでしたが、先輩や担当の輸送業者さんが優しく教えてくださったおかげで知識が増えてきたと感じます。最近では、輸送方法を考えられるようになって…。少しは成長したのかなと思います。

Daily Schedule 1日の流れ
- 8:15
- 出勤、朝礼準備
- 8:30
- 朝礼、メールチェック、 材料受入れ、取引先とのミーティング
- 12:10
- 昼食
- 13:00
- 発注書作成、生産計画発行、製品出荷梱包作業
- 17:30
- 掃除
- 17:40
- 退勤

About Private プライベート編
週末には家族と出かけています。最近よく行くのは息子が大好きな水族館。毎週のように通っているため、気づけば家族共通の趣味になりました。しばしば県外の水族館まで出かけることもあります。
ドラマと映画が好きなのでNetflixを観たり、おいしいごはんを食べたり、ひとりの時間も大切にしています。
育休から復帰後に仕事の仕方を見直しました。子どもの風邪などで思いがけず突発的な休みが増えてしまいました。そこで、周囲の負担を最小限にとどめるために、事前にできることはやっておく、また自分がいなくても各業務の状況が分かるように整理しておくことを意識しています。
また休みはしっかり休み、家族との時間も大切にしていきたいです。仕事も子育ても全力で頑張ります。

Message to You 最後に
会社に馴染むためには、遠慮せずに先輩に話しかけることが大事です。遠藤製作所にはユニークで魅力的な先輩が少なくありません。分からないことは質問する、メモをとるなど、仕事を覚えようとしている姿勢が見えると先輩は嬉しいものです。「こんなこと聞いたら怒られるかな…」などと心配せず、ぜひ質問してください。
これから入社するみなさんには、学び続ける姿勢を大切にしてほしいです。これは私が個人的に大切にしていることでもあります。仕事も会社も日々変化していきます。日々新しいことを吸収して、一緒に成長しましょう。

Business 先輩社員が担当している事業
-
医療機器分野 - medical
人工関節や骨接合用の部品などのインプラントを製造。メイド・イン・ジャパンの品質で、高齢化社会を支える重要な役割を果たしています。
