
大学研究を活かし、自分の手で
ゴルフクラブを作る夢を実現
About Work 仕事編
人間工学とスポーツ生理学を主に学びました。卒業研究は幼い頃から続けている、バドミントン競技のラケット重量の違いによるスマッシュ動作への影響について、3次元動作解析を用いて研究しました。
大学1年次のインターンシップ(他企業)で「自分の作りたいものをCADで設計する」という課題を与えられました。そこで、普通の角材が加工機によって自分で設計し思い描いていたものに近づいていく様子を目にして、ものづくりに興味をもちました。
大学時代から趣味でゴルフを始めてから、アイデア・発想を駆使してゴルフクラブを作りたいと思うようになったのがきっかけです。バドミントンでも同様に考えましたが、志望した企業は部署移動が数年に一度あるとのことでした。自分の手で自分の道具を作りたい、そのスポーツの専門性を長期で高めていきたい、この2軸を実現できるのは遠藤製作所しかないと思い、入社を決めました。
入社3年目ですが、数ヶ月前まで先行開発を担当し、新製品を生み出す研究や分析などに関わっていました。現在はプロ用ヘッドやそのモデルの原型となるマスターを作る熟練工を目指し、職人(上司)に教わりながら日々トレーニング中です。
先行開発では、大学時代の卒業研究がかなり役に立ちました。研究内容の種目は違えど、道具と身体動作の関係において、実験の進め方や研究途中の新しい疑問に対するアプローチは似ている部分が少なくありませんでした。入社してから、スムーズに仕事に慣れることができたと思います。
開発をするにあたって、日常の素朴な疑問を実験で検証する。結果を踏まえて、改善案を日々探求する。このプロセスを経て製品として採用されたときには、最もやりがいを感じます。
メッキ品とノーメッキ品でボールスピン量の比較を行いました。最初は同等のスピン量でしたが、使用経過とともに差が出てくるように。この差をなくす方法・手段を検討し、表面硬度と表面粗さに着目して分析を進めました。実際に使用したヘッドをカットして表面状態がどのようになっているのかを断面で観察。あらゆる視点から条件分けを行い、テストを重ねていった結果、使用経過を問わずスピンの変化量が少ないヘッドを開発できました。
メッキ品とノーメッキ品でスピン性能比較をすると、表面硬度の柔らかいヘッドの方がボールのスピン量が高くなる傾向が見られました。この仕組みについて理解に至ったことが強く印象に残っています。
一般に量産型のヘッドは定められたルール内に収まるように製作します。そのルール内で作られたヘッドの性能をさらに強化するために表面硬度と表面粗さに着目して研究を進めました。
数ヶ月前まで先輩社員とともにEPONの再来年モデルの企画を担当していました。その先輩社員は昨年、EPONの数モデルを1人で企画。偉大な先輩のノウハウを身近で勉強するために、プロジェクトに参加した次第です。線としてはまず内部構造を考え、これによる製造的なレベルアップなど、会社視点で企画を考えがちですが、特筆すべきは先輩はユーザー目線でも企画を考えられること。素晴らしい構造であってもユーザー目線に立ち返ると魅力的ではないという判断ができる点は、自分も真似したいと思いました。

タイ工場も含めて一貫生産体制のため、工程を進める中で不具合が起きた際に原因と対策がはっきりしやすいことです。また、開発目線では、自社内で完結できるため、すぐにサンプルに着手できる点も強みだと思います。
多分野にわたり事業を展開すると、市場の影響で1事業の業績が悪化しても、他で補填できるという分散的思考を感じます。
50代~60代の割合が高いため、現在は世代交代・引き継ぎの期間だと考えています。この引き継ぎがうまくいけば、今後も会社は良い方向に向いていけるはずです。
半分くらいゴルフをする方がいるため、ゴルフの話題で盛り上がることは少なくありません。少人数で仕事を分配しているため、誰がどの担当なのかが明確化され、誰に不明点を聞くべきかがはっきりしているところが個人的には嬉しいです。あとは少人数だからこそ、若手でも自分の意見を聞いてもらえますし、実際に通りやすいです。
若手が不足している分、若手へのサポートは手厚いと思います。新人研修や住宅手当、定期的な面談などもあり、働く環境においての不満は少ないです。
仕事だけの話ではなく、プライベートのことも時々話したりします。気軽に話しかけられやすいことに働きやすさを実感します。

Daily Schedule 1日の流れ
- 8:00
- 出勤、朝礼準備
- 8:30
- 朝礼、現場作業、書類作成
- 12:10
- 昼食
- 13:00
- 試作ヘッド試打
- 15:10
- 試打データ分析、現場作業
- 17:30
- 現場終了
- 17:40
- 退勤

About Private プライベート編
幼い頃から続けてきたバドミントンを趣味にしています。昨年度から出場している全国大会が今回も2月にあるため、それに向けて日々練習を頑張っています。
先にプライベートの予定を作っておいて、業務後に予定があるときは全力で仕事を終わらせにいきます。プライベートの時は仕事についてまったく考えず、今・その時を大事にします。
高速の通勤補助が出るため、新潟市付近に戸建マイホームを建てたいですね。(実家が阿賀野市のため、少しでも下越寄りに)。生活のしやすさを第一に、健康で何不自由ない暮らしを目指します!
Message to You 最後に
最初はわからないことばかりだと思います。そこで先輩や上司に聞けるか聞けないか、自分が思ったことに対して、ミスを怖がらずに挑戦できるかできないか、ほんの少しの勇気でこれからのスキルアップスピードがまったく異なります。今しかできないことを全力でやって成長しましょう。

Business 先輩社員が担当している事業
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ゴルフ分野 - golf
OEM事業と自社ブランド「EPON GOLF」。革新的かつ高品質なアイアン用ゴルフクラブヘッドを設計・開発から製造・品質管理まで、すべて自社で一貫対応し提供しています。
